『HYPNOS FUCK (ヒュプノスファック)』は2016年にWIN用として、ベルゼブブから発売されました。
催眠をもっと能動的に行おうという試みは良かったですね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
迫害、暴力、無関心、それが学園内の彼の日常だった。
日々、心を壊され、躰を傷めつけられ、尊厳を踏みにじられた。
泉尾憂希というヤンキーギャルと、その取りまきたち。
彼女たちを自慰の対象にすることで、黒い欲望を満たす。
それが彼に出来る、最大級の復讐だった。その日の、帰宅路までは……。
「そこを歩く少年、良ければ占いでも如何かな」
呼び止められて、振り向くと路地裏に、小さな占い屋があった。
こんな、人通りの少ない場所に、占い屋なんてあっただろうか。
男は、エジプトから来た占い師。アー=ヴウォトッコルと名乗る。
占い師は、次々と彼の現状を言い当て、最後につぶやく。
「偏差値の低い、キミに知見しやすよう、とびきり、シンプルに言おう」
「キミが、雌豚どもの心を操り、支配すればいい」
<感想>
催眠系の作品は、それこそ90年代までは非常にマイナージャンルでしたが、近年はわりと充実しています。
特に2009年に陵辱が規制されてからは、隠れ蓑というか、何かしらワンクッション置く必要に迫られたことから、NTRかMCのどちらかが用いられるケースが増えましたから。
本作は催眠系の作品であり、特徴がハッキリしていることから、少なくとも向いていない人は分かりやすいように思います。
まず、催眠系作品である以上、その手の属性が好きな方が楽しめるし、全く興味ない人は楽しめない可能性が強いです。
また、催眠系が好きであったとしても、エロだけを求めているのであれば、本作は合わない可能性があります。
というのも、本作にはミニゲーム要素がありますので、それがゲームらしくて良いと思える人ならば良いのですが、実用性だけを求める人にはミニゲームはかえって邪魔ですからね。
それにシナリオないしエロの良さだけならば、他の評判の良い作品を先にあたった方が賢明だと思います。
したがって、わりと合わない人もいるのかなとも思うのですが、他方で、近頃の催眠系は似たり寄ったりでもう飽きてきた、俺はもっと能動的に催眠を実行してみたいんだという人であるならば、或いは単なるノベルゲームではなくて、もっとトータル的なゲームデザインの観点から考える人であるならば、本作を楽しめる確率は高まっていきます。
上記のように、本作にはミニゲームがあります。
具体的には、本作では催眠を相手にかける際に、アイテムを使用したり、メンタルダイブとして相手の意識の中に潜ったときには、ダンジョン探索のようなミニゲームになるのです。
かような構造ですので、催眠を能動的に行いたいような人や、ゲームデザインを意識するような人に向いているわけですね。
まぁ、プレイヤーがヒロインに催眠をかける過程を、何とかゲームらしく表現しようとした試み自体は、私は評価されて然るべきと思います。
商業フルプラの何も考えていないような安易なノベルゲーよりは、ずっと好感が持てます。
ただ、ゲームデザインも意識した点は良いのですが、そこで実際に選ばれた手法が最適だったかとなると、少し疑問の余地も残ってしまうのでしょう。
また、手法が仮に良かったとしても、実際のプレイしての楽しさ、狭義のゲーム性という観点からは改善の余地も多く、ゲームとしての楽しさよりもストレスの方が上回って感じる人も、少なからずいるのではないかと思います。
<評価>
コンセプトのハッキリしている作品ですので、それに共感できるか否かで印象が大きく変わりうるのでしょう。
共感できる場合にも狭義のゲーム性とか問題も残りますし、シナリオとかは特に面白いものでもなかったことから、総合では凡作とします。
点数の上では伸びにくい作品でもあるのですが、周りがノベルゲームだらけな状況の中で、当該属性の根幹部分にメスを入れてきたという点は、評価されて然るべきだと思いますね。
ランク:D(凡作)
Last Updated on 2024-08-22 by katan



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